ロードクロサイトはインカローズという流通名で親しまれています。鉱物としての正式名はロードクロサイトになり、カルサイト(方解石)と類質同像の鉱物です。ロードクロサイトはギリシャ語でバラ色の石を意味します。「ロード(元になる単語はrhodon)」は「薔薇」、「クロ(元になる単語はchrom)」は「色」、「サイト」は「石」を意味します。インカ帝国の繁栄したアンデス山脈から発見された事から、別名「ロサ・デル・インカ」、「インカローズ」(双方とも「インカのバラ」という意味です)とも呼ばれています。
この石は持ち主を豊かな愛情でつつみ、心に受けた傷を癒してくれると云われています。愛と夢と清浄を象徴し、持ち主に恋愛と幸福をもたらす情熱の石として伝承されてきました。また、感情的トラウマと精神の消耗を防ぎ、潜在意識を浄化するとも伝承されています。愛情と幸福な未来への夢を指し示し、そして精神の浄化作用がある石として大切にされてきました。精神を刺激し活力を与えてくれる石として、気力の回復や疲労回復にも効果があるとされてきました。
ロードクロサイトは、バランスの調整に最適な石とされてきました。古くから肉体・精神・感情の3つのバランスを統合する力をもつと云われ、心や体の傷に苦しんでいるときに安定をもたらしてくれるようです。このことから、ヒーリング効果の高い石とされてきました。また、自己の意識と宇宙の力を連携させる力を持つとされ、自己の意識を浄化してより高次の存在へと引き上げてくれる作用を持つとされています。瞑想用にも適した石とされています。
赤味の強いロードクロサイトは宝飾品としても用いられ、ルビーと同じように富と名声を得るパワーをより強く、大きくもたらしてくれる効果があるとされてきました。ただ、そのエネルギーはルビーよりも更に強いと云われ、宝飾品としてよりも、お守りとして身につけることが多かったようです。(モース硬度が3.5-4と低いため、厳密な意味では宝石とはいえません)
ロードクロサイトは内分泌系の働きを助けてホルモンのバランスを整える効果があるとされています。また、肉体・精神・感情のバランスの調整効果があり、意識を浄化し、活力を生み出す力があるとされていますので、鬱病を改善する力があるともいわれています。
ロードクロサイトはモース硬度が3.5-4と低いので、取り扱いには注意して優しく扱ってあげて下さい。長期的には紫外線、熱、湿度の影響をうけて変色する場合がありますので、最初から浄化には流水や太陽光を用いるのは避けた方が良いでしょう。
ロードクロサイトの詳しい情報はこちらをクリック (別ウインドウが開きます)
|