鉱石名 |
モース硬度 |
ヌープ硬度 |
靭性 |
備考 |
ダイアモンド |
10 |
6225 |
7.5 |
方向によって硬度が異なる |
サファイア |
9 |
1800 |
8 |
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ルビー |
9 |
1800 |
8 |
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パパラッチャ |
9 |
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キャッツアイ |
8.5 |
1550 |
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クリソベリル |
8.5 |
1550 |
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アレキサンドライト |
8.5 |
1550 |
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スピネル |
8 |
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トパーズ |
8 |
1250 |
5 |
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エメラルド
アクアマリン |
7.5〜8 |
1000〜1250 |
6 |
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トルマリン
ガーネット |
7〜7.5 |
750〜1000 |
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アイオライト |
7 |
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アゲート |
7 |
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アベンチュリン |
7 |
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アメシスト |
7 |
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シトリン |
7 |
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スモーキークォーツ |
7 |
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クォーツ(水晶) |
7 |
750 |
7.5 |
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ひすい |
6.5〜7 |
650〜750 |
8 |
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ムーンストン |
6〜6.5 |
560〜650 |
5 |
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プレーナイト |
6〜6.5 |
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オパール |
5.5〜6.5 |
510〜650 |
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トルコ石 |
5〜6 |
460〜560 |
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ラリマー |
6 |
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アパタイト |
5 |
390〜430 |
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ダイオプテーズ |
5 |
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ロードクロサイト
(インカローズ) |
4 |
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パール |
4 |
163 |
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酸に弱いので、汗や
果汁がついたら丁寧に拭く |
マラカイト |
3.5〜4 |
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衝撃に弱く、酸に可溶 |
アラゴナイト |
3.5〜4 |
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酸に弱い |
さんご |
3.5 |
150 |
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こはく |
2.5 |
80 |
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石の耐久性を表す要素
モース硬度
ドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モース(1773-1839)によって発案された測定方法です。天然の鉱物の中から10種類の鉱物を選び、硬さによって1番から10番までの番号をつけられています。 測定物に対し、硬度の小さい鉱物から順番にこすり合わせ、測定物に傷がつくかつかないかを目測し、測定物の硬度を判定する方法です。
日用品でいうと、ナイフの刃が6.5、板ガラスが5.5、爪が2.5 となります。
ヌープ硬度(knoop hardness)
1939年に考案された硬度の測定基準です。鉱石の硬度は一般にモース硬度で表されますが、これは堅さの序列を表すのみで、実際の硬度には比例しません。例えば、モース硬度3の宝石は、硬度1の宝石の3倍硬いわけではありません。これに比べてヌープ硬度は押し込み硬度測定法の一種で、より科学的に硬度を表現した方法です。ただし、例えばダイアモンドの場合、結晶面によって、あるいは同一の結晶面であっても方向によって硬度が異なる性質がある、というようなことにも留意する必要があります。
靭性(toughness)
割れや欠けに対する耐性(粘り強さ)を表します。
安定性(stability)
酸などの化学物質や、温度変化に対する耐性を指します。
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