ボンドで付いているわけではありませんので、標本的価値のあるものです。
ダイヤモンドの原石(母岩付き)はなかなか入荷できません。そのため高価な商品とならざるをえないようです。
それは皆様もご存じ鉱業会社の一つであるデ・ビアス社がダイヤモンドを統制しているからです。デ・ビアス社は、ダイアモンドの原石からカット石を取り扱っおり、小売りをしない組織です。一定の価格を確保する為に、世界中のダイヤモンドの市場を独占し、採掘だけでなく加工から販売するうちに価格設定にまで影響を与える程の力を持ってきていました。独占によって流通をコントロールし、市場の安定化をはかり、デ・ビアス社自体が、ダイアモンド製品のメーカーと思えるぐらいの組織といえます。
現在はデ・ビアス社はDiamond Producers Association(DPA)、Diamond
Trading Co.(DTC)、Central Selling Organisation(CSO)の組織をつくりあげ、生産調整、分類作業をし、販売するといったシステムを作り上げています。
ダイヤモンドが、デビアスの手を離れて、世界中のダイヤモンド業者にわたるのは、中央販売機構(
CSO )が行う「サイト」によります。デ・ビアスが『サイト』を通じて相場を作っています。この「サイト」に参加できる資格を持つ業者を、サイトホルダーと呼びます。 認定はデビアス社の一方的なものです。サイトホルダーの資格を持つ企業は、現在日本でタサキ、オリエンタルダイアモンド等ほんの数社です。
近年になって良質(宝石として販売できる)の原石が産出する鉱山が数ヶ国で見つかり、デ・ビアス社が買収することが事態、困難になってきました。それが原因なのかは定かではありませんが、ごく少数ですが、原石が出回るようになってきたようです。