オパールの宝石の言葉は「純粋無垢、幸福を得る、歓喜、忍耐、健康、無邪気、安楽」で、オパールの語源は「石」を意味するサンスクリット語です。
オパールは霊的能力、直観力を高め、意識を向上させる効果があると云われています。また、活力を与え、想像力や創造性を活発にします。古代の民族は、この石に魔術的な力があると信じ、また、その輝きから希望を象徴し、幸せを招くお守りとして崇拝したと云われています。古くは、眼病の治療に用いられ、また、視力を回復して、心臓、肺、血液の不調を改善する力があると伝承されてきました。
オパールはいくつかに分類されます。遊色効果のあるものをプレシャス・オパール、遊色効果がなくても色が綺麗なものをコモン・オパール、色が綺麗でも透明度のないものをオパライトと呼びます。また、褐色の母岩のついたオパールはボルダー・オパールとよびます。ただしボルダー・オパールというのは本来、オパールの産出形状をしめす用語でしたが、現在では品種分類のための用語として用いられています。現在ボルダー・オパールといえば、オーストラリア、クイーンズランド州で採掘されるライマナイト(褐鉄鉱)内で発見されるプレシャス・オパールを指していいます。
ピンクオパールは従来、オパールの一種として扱われてきましたが、1977年にオパールではなく、パリゴルスカイトという鉱石であることがわかりました。名称としては従来どおりピンクオパールとして流通しています。純粋なピンク色の結晶は少なく、ほとんどはポルダー・オパール(母岩付きのオパール)に近い状態で産出されます。2月14日の誕生石で、宝石言葉は「愛の出会い」です。
ブルーオパールはコモン・オパール(不透明または、ほぼ不透明な遊色効果のないオパール)に分類され、美しく青い地色が出ているものほど評価されます。透明なブルーオパールも中にはありますが、非常に稀です。コモン・オパールの産出国は限られており、なかなか見つからない石のひとつです。6月16日の誕生石で、宝石言葉は「爽やかな愛情表現」です。